このレビューはネタバレを含みます
Filmarks試写にて、オリジナル未見です。
長澤まさみさんと山田孝之さん、というダブル主演の二人がとても魅力的で、コメディやパロディを得意とする福田雄一監督が、泣ける名作のリメイクをどう作り上げるのか、とても楽しみにしていました。
とにかく長澤まさみさんがかわいらしい！画面いっぱいに幸せそうな笑顔が映る度に、こちらまで幸せを分けてもらえるような気持ちになれました。
山田孝之さんは最近CMやインターネットでは破天荒で愉快な人、という印象が強いですが、元はドラマ版の「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」など悲しくも美しいラブストーリーを沢山演じていますし、久しぶりに沢山の表情を見せてもらえました。
佐藤二朗さん、ムロツヨシさん、という福田雄一監督作品の常連のキャスト陣に加え、今回は太賀さんのお芝居が特に際立っていました。コミカルな面に加え、1日で記憶をなくしてしまう姉のために毎日の終わりに翌日の支度をする時の表情のギャップがとても印象的でした。また、アドリブなのか脚本通りなのかわからないお芝居が多々あり、振れ幅がとても広く、これからが楽しみな俳優さんの一人です。
映画全体としては、コミカルでありながらもしっかり筋が通っていて、とてもバランスの良い仕上がりだったと思います。挿入歌もまさかの、でもとてもぴったりな曲でしたので、良いスパイスになっていたと思います。主題歌の平井堅さんの曲も、エンドロールの写真や日記の中身も、それまでのエピソードを思い返せるような素敵な仕上がりでした。
最近の少女漫画原作の実写化映画に比べ「大人も子供もデートにも利用できる作品」として制作された今作、公開後の反響がとても楽しみです。
