烏丸メヰ

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷の烏丸メヰのレビュー・感想・評価

3.3
実在する幽霊屋敷をモチーフにした作品。
銃を製造するウィンチェスター社の未亡人は、屋敷に常軌を逸した増改築を施し続ける。
彼女の精神鑑定に訪れた医師と、彼の過去、そして「銃」を怨むもの達の物語。


ホラー要素に関してはかなりストレートで、CGによる恐怖シーンもあるが、チープにならず一貫してシックさが続く落ち着いた作品。
異様な建造物や調度品、衣装、そして銃といった屋敷の造形や小道具のディテール、ウィンチェスター夫人を演じたヘレン・ミレンさんの雰囲気が素敵。

ジャンプスケアにまで徹底した雰囲気づくりに加えてストーリーも分かりやすく、これが“怖がらせる映画”ではなく“物語に重きを置いた、物語を見せる映画”だというのがとても伝わってくる。

美しいシーンが多いが「何でこんな不自然な切り方したの?」というカット割りにやや戸惑う(ラスト15分切らないくらいの弾丸のシーン)所があり、抜群の雰囲気とストーリーの流れに身を任せて鑑賞していたのがここで「?」となってしまったのが残念。
スタッフでも映り込んでしまってたんだろうか。

怖さは控え目なので、ホラー苦手だけどストーリー重視の“怖い話”や都市伝説好きだよって人にはオススメ。
烏丸メヰ

烏丸メヰ