APACHE

ブレッドウィナー/生きのびるためにのAPACHEのレビュー・感想・評価

4.6
【ブレッドウィナー 生きのびるために】感想

Netflixで観賞🎞

タリバン政権下のアフガニスタンを舞台に、過酷な日常を生き抜こうとする少女とその家族の姿を描いた社会派アニメ映画。両親や姉、幼い弟と暮らす少女パヴァーナは、戦争で片脚を失った父と一緒に露店を出して日銭を稼いでいた。そんなある日、父親が突然タリバンに連行されてしまう。女性だけでの外出は禁じられており、一家は食料も買うことができず窮地に立たされる。そこでパヴァーナへは髪の毛を切って男装し、街へ働きに出るが…

舞台は2001年の首都カブール。
幼くして命を落とした兄を主役とした劇中劇と本筋の同時進行をリンクさせた少女の闘いの物語は胸に刺ささり、タリバン政権下で抑圧される人々の生活、女性たちの苦境など、20年前アフガニスタンであったことを描いている。
この後、抑圧から解き放たれたけど、今年のタリバン政権復活。今の状況になって非常で心が痛む。

抑圧下を強く生きた少女の勇気の物語として描かれているのに、現在では、この後どうなってしまうんだろうか心配だ。パヴァーナのような状況に置かれた人々が今現在数多くいるということを認識するためにも、この映画はできるだけ多くの人々に観られるべきだ。
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