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現代任侠史のbrianのレビュー・感想・評価

現代任侠史(1973年製作の映画)
4.0
元ヤクザの男が悪の組織にひとりで立ち向かう任侠映画。

といっても深作欣二のような過激な演出は少なめで、登場する人物の描写を丁寧に映し出し群像劇のような展開ではじまった。東映としては珍しい橋本忍が脚本を担当。この人の作品はクセが強くて正直苦手だが、今作は台詞に重きを置いている。個性的な俳優たちの姿を食い入るように見つめた。郷鍈治、成田三樹夫、小池朝雄、安藤昇(本物の元ヤクザ)、みんないい表情している。

男優ばかりが目立つ中を梶姐さんはボリュームのあるロングヘアから一転して髪を結い上げ艶やかな着物姿に変わり凛とする美しさが際立っていた。

主人公の健さんはいつものように口数は少ないけれど、礼儀正しくて心優しき男を静かに演じている。仲間を次々に失っても感情を抑えながら着物姿で復讐を希う…。


「現代任侠史」予告編🗡️
https://youtu.be/w4TNrRWj4Q0
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