つばさる

ゲティ家の身代金のつばさるのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.6
ストーリー ★★★☆☆
前情報を入れすぎたかな。おおよそ思った通りの展開だった。情報を得ずに観た方が良い。
見どころはJ・ポール・ゲティに雇われている元CIA諜報員チェイス(マーク・ウォールバーグ)の交渉術。

キャラクター★★★★★
ゲティ氏の底無しの欲望が恐ろしい。誘拐犯より悪い人間に見えてくる。ラストシーンは寒気がする感じ。家族を愛してると言いながらも彼のそれは愛なのか?所有欲なのか?わからない。

オシャレ度 ★★★☆☆
1970年代のイタリア。風景、ファッションが素敵。

エンタメ度 ★★★☆☆
身体の一部を切り落とすシーンが生々しい

メッセージ性★★★★☆
人はどこまでも欲深い。集団だと罪の意識は薄れるのか。


J・ポール・ゲティは当初ケビン・スペイシーが演じる予定だったけど、スキャンダルにより降板。ほとんど撮影済みだったのを急遽クリストファー・プラマーで公開まで1ヶ月しかないのに一から撮り直したと言うからすごい。

オファーから1ヶ月後にゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネート!

年齢的にもゲティはケビン・スペイシーよりクリストファー・プラマーで正解だったと思う!
最高にゲスくて超ド級のドケチだけど、優雅で品のあるゲティが素晴らしい!!この映画はこの人の存在感が全てだと思う!

2018年劇場鑑賞17本目
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