モリユウキ

息衝くのモリユウキのネタバレレビュー・内容・結末

息衝く(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

信仰はあってしかるべきだが、その人の人生の安寧無くして成り立ち得るものではない、と思った。
二世としてかの新興宗教と生きて来た三人はそれぞれの暮らしを進むが、その人生は少なからずその宗教に関わっていることで、いずれも生きあぐねる苦しさを生み出している。一瞬同じ屋根の下に疑似的な家族として四人が生きた瞬間に映されたパンジーの美しさが、家族、帰る居場所があることの肯定のようで、人間的連帯を持って生きる大切再確認させてくれるようだった。原発の問題との連綿性はあまり読み解けなかったけれど、ラストの爆破、衝撃的でした。