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工作 黒金星と呼ばれた男のardantのレビュー・感想・評価

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)
4.8
言い古されていることだが、国家の非情さあるいは権力を持つものの醜さが、痛烈に描かれている。

なによりも驚かされるのは、我々が北朝鮮が独自に行っていたと思っていた軍事作戦が、韓国の与党の地位にある議員達と公務員らにより、北朝鮮との裏取引によって行われていたという事実である。当時の大統領選挙の与党側候補の不利な状況を回復するために。

そして、あの国では、元大統領でさえもそうであるように、政権が代わると、本作品の主人公のように国家に尽くした人さえもが、投獄されてしまう。

相対する立場にいながら、同じ思いを持った二人の男の間の友情が、この作品の唯一の救いだ。
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