さとし

エンテベ空港の7日間のさとしのレビュー・感想・評価

エンテベ空港の7日間(2018年製作の映画)
3.0
これはどうなんでしょうね。

こういった作品の系統でいうと、古くはスピルバーグの「ミュンヘン」。最近だと「ホテル ムンバイ」何かが思い当たりますね。こんなこと言ったら叱られてしまいますが、「ホテル ムンバイ」の方が面白かったです。何というか最初の30分くらいは結構飛ばしていたんですが、その後ガス欠になり、緊張感とスピード感がなくなりました。ラストのサンダーボルト作戦とやらの演出は何だかなあと言わざるおえません。

とはいえ、ローズムンド パイクは「プライベート ウオー」の後どんな作品に出るのかが気になっていました。それだけに今作は彼女の実力の6割くらいしか出していませんでした。演技を披露したのは最後の電話での会話くらいですね。まあ、物語が整理されていない「バンテージ ポイント」と言ったところで、テロリストの視点から展開していくので感情移入しにくかったです。まだ「ホテル ムンバイ」の方が緊張感や緊迫感の観点では上のような気がします。

では、一体どういう事件なのかというと実話に基づいたイスラエルとパレスチナの戦争の話です。ドイツ人によるユダヤ人の虐殺もテーマとしては含まれています。まあ、でもこの観点では「ミュンヘン」の方がよかったと思いますね。

まだ、「ホテル ムンバイ」の方がいいにしろ悪いにしろ感情移入しやすかったです。今作は日本人の生活からけっこう掛け離れた内容なので正直どう感じたらいいのかわからなかったです。また、100%納得のいく内容のものではありませんでした。あと細かいツッコミもしたいんですが、キリがないのでやめておきます。

振り返れば、いい点より悪い点の方が多かったですね。
これはスルーしてもいいと思います。
さとし

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