ゴミ箱島代表ひもる

スカイスクレイパーのゴミ箱島代表ひもるのレビュー・感想・評価

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)
4.0
この作品でロック様の大暴れを楽しむことができるのは間違いありません。
今回も元FBIというレベルをはるかに超えた身体能力を披露しますが、ロック様なので仕方ないですね。
しかし今回は、これまでのロック様の力ですべて解決するパワーキャラクターであるだけでなく、意外にもロック様の強みと弱みをしっかりと示し、ロック様の魅力をさらに引き出しています。
今回のロック様は道具で戦います。それは最新の武器ではなく、ロープ、斧、そしてその辺にあった装飾用の鎧の一部であり、身近な道具で工夫をして使用しています。これはこれまでのロック様になかった一面だと思います。
人間の他の動物にない強さは、知恵や道具です。
ロック様は基本的に動物のような力で物事を解決するイメージが強くそれが魅力的ですが、今回はその点に加えて非常に人間的な強さを持っています。それが今回のロック様の新しい魅力です。
さまざまな道具を駆使して困難な場所に侵入したり、建物の構造を利用して行動したりするなど、頭脳プレーが目立ちます。
ただ、とりあえず粘着テープで解決しようとしている雑さなどでロック様の適度なバカさも感じさせてくれるので、バランスがいいと思います。
ロック様が大好きな家族のために、自分の体と仕事から得た知識と道具を駆使して、本当にボロボロになりながら戦います。
ストーリーも非常にテンポが良く、息をする間もない連続のアクションは、ドキドキハラハラで退屈することはありません。
ツッコミどころはたくさんありますが、意外と最初はしっかりと伏線が張られていて、最後はしっかりと回収されるので、しっかりした脚本だと思います。
もちろん高層ビルが舞台にされているので、高いところから落ちそうな状況も多いですが、見せるのが上手なのでいつも緊張感があります。
ロック様以外だと、チン・ハンが演じるツァオが良かったです。主人公を裏切って自分だけを救うために動いて結局死ぬキャラクターのようなパターンはたくさんありますが、今回はロック様と一緒に戦って彼を庇ったかなりいい男だったのが嫌味がなくてよかったです。
ロック様の妻も良かったです。映画の最後に、敵の女性幹部とのタイマン勝負があり、とても熱かったです。
もちろん、雑な部分が多い作品です。警察は本当に無能で役に立たないです。バイロン・マンに活躍してくれるシーンを入れてもよかったと思いますし、悪役は結構どうでもいい存在ですが、細かいところは気にしません。
言ってしまえば、ロック様主演の映画なので、ロックが様が魅力的であれば、それだけでも満足です。
相変わらず最強、でも今までとは違った人間的な強さ弱さを持つ魅力的なロック様を見ることができる作品。オススメです!