必要はないけれど幸せになるから欲しいと言ってプーは風船をねだるけれど、それって本当に必要なものなのではないだろうか。わたしは仕事をしたくてしているわけではないし、いつだって辞めてしまいたいとも思っているが、少しでも楽しさや幸せを感じるものは必要だと渇望しているように思う。
また、何もしないをするのに忙しい、何もしないは最高の何かのために必要、というのも何かをしているから必要なのであって、最後のセレンデピティは偶然ではなくクリストファーロビンが大切なものを犠牲にしてまで何かをしていた(考えていたから)こそ訪れたのである。
そう考えると何もしないでいい、が前面に出すぎたのはお話としてはちょっともったいないかなぁと思わざるを得ないし、映画的にも特段の見所はなく、普通な感じ。
とはいえ、寄宿学校に行かないでいい、という無条件の許容は疲れ果てた心にグッとくるものがありました。