はなこたちゃん

ある少年の告白のはなこたちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ある少年の告白(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

牧師である父親は
信者達の前で語るのです
『美しく思いやりに溢れた妻
そして優秀で誠実な息子を
持つ私は
なんて幸運な男でしょう』

この言葉はまさに伏線でした

美しく従順だから愛するのか

ならば夫に従順でない妻なら
同性愛者の息子なら愛せないのか
そんな家族なら不運なのか

家族とは
互いを尊重し、思い遣り
こと我が子に対しては
無償の愛で
全てを無条件に受け入れるものだと思う

この父親の
偏った『幸せ』の価値観や
宗教観に基づく価値観が
不幸にも愛すべき我が子を
傷つけ追い込むことになる
そして虐げられる女性
この家族の有り様は
そのまま社会全体の縮図である事が見て取れる

そもそも
アルコールや薬物などの依存症と違って、
性的指向に対する治療や矯正という考え方自体が
間違っているのに
同性愛者である事は『罪』だと非難され
あまりに理不尽で胡散臭いプログラムは
人権蹂躙であり
洗脳の様😭

施設長のサイクスに向かって
『恥知らず』『恥知らず』と
何度も繰り返した後
『私もね』と自戒を込めて呟いた母
母親の強さと深い愛情
そして覚悟が伝わる
ニコール・キッドマンの熱演が光りました


エンドロールで明かされる
『実際のサイクスは
2008年施設を去った後
夫とテキサスに暮らす』

に、エーッ😨