シネフィルmonk

アンダルシアの犬のシネフィルmonkのネタバレレビュー・内容・結末

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画をストーリー性よりも視覚的な映像を並べて表現したシュールレアリスムの代表作。スペインの資産家に生まれたブニュエルはマドリードの寄宿舎で前衛画家サルバドール・ダリと友人となり、後にフランスで互いに夢見た残像を脚本、映像化したブニュエルのデビュー作でもあります。OPでブニュエル自ら登場して女性の左目眼球をナイフで切る(…ように見える)シーンは何度観ても衝撃的で目を背けてしまう🙈。

以下、ネタバレになりますのでまだご覧でない方はここからは見ないで🙈🙊🙉省略してください…。

次にいきなり8年後と時が飛び、ほぼ脈絡のないままに映像が連続する。神学生が縄に縛られ腐乱したロバの死体を載せたピアノ🎹が動くシュールな場面と蟻が男の手にたかる映像。もぎ取られた人混みでの手首。自転車に乗っていた修道士が路上で倒れアパートで見ていた女性が助ける、そして車に轢かれる女。

部屋でカップルが情のもつれからか喧嘩となり⇒男が部屋で銃に撃たれ、映像変わって公園で死体に。蛾の巨大化。カップルの男の口が変化、春が来て別のカップルが海岸に銃で撃たれて浜に突き刺さった映像…ブニュエルとダリの感情のひらめくまま意表をついた映像表現は本当に斬新。はたしてこれは映画なのか、イメージなのか存分に問題提起してのFINへ…。淀川長治氏の解説付き名作DVDコレクションより📮でした。15分、音声なく字幕と音楽付き。
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