福助

スパイダーマン:スパイダーバースの福助のレビュー・感想・評価

3.8
私は忘れない。
ヴェノムが想像以上に面白くてポストクレジットの雰囲気も最高でエンドロール後の期待値ハンパ無かったのに、まさかのスパイダーバースのワンシーン抜き出しエンドという謎采配を。
SONY、てめえ、美味しいステーキ食べて満足してるのにお寿司を薦めてくるようなもんじゃねえか!例えヘタクソか!

要するに、ヴェノムの世界観で統一してほしかったという我が儘なのですが、それもあってか、なんとなく距離を置いていたスパイダーバース。
レオパルドンも出ないみたいだし。ゲームも未だに面白いし。
でも、仕事が空いてたまたまIMAX先行上映を観てみたら大傑作。
ホンマにスパイダー映画史上No.1かも。

平行世界のスパイダーマンが集まって世界の危機を救うという、アメコミ作品観てない方々にとっては、なんじゃそれ?的なストーリーをしっかり成立させ、尚且つ、アメコミ的な表現を取り入れながらも、徹底的にエンタメ作品に仕上げるという荒業をヤりきってしまってた。

5人と1匹と1機のスパイダーピープルは個性的で魅力的なキャラ達なので、もっと映像化してもらいたいくらい。ノワールはシンシティみたいな実写で観てみたい!ロバートロドリゲスに任せよう!(提案)

アニメーションの手法って制約が無い自由さが魅力なのだと思いますが、アート側に行きすぎると独り善がりになってしまうし、正攻法過ぎるとこれだけ映像技術が進化してるんだから、いやあ、実写でよくね?ってなっちゃう。そこをエンターテイメントとして成立させるそのバランスが素晴らしかったです。

ストーリーが進むにつれて、作品の根幹にある、「全員がスパイダーマン」というテーマには、観ている私達も含まれているんだと。そう、1人じゃないぞ!
今の時代だからこそ共有すべき認識なんじゃないのって感じました。

大人も観るべきだし、多感な時期の子供達にも観てもらいたいですよね。ドラえもんやコナン君もいいんだけどさ。
福助

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