福助

ロケットマンの福助のレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.3
エルトンジョンの名曲を元に彼の半生を辿る映画ってことはあれ?去年のあれみたいな感じ?
何曲かは有名なの知ってるけど…みたいな予備知識も殆ど無く観賞してみたら、ゴリゴリのミュージカルでびっくり。
知らない曲の方が多かったのですが、リズムを取りながら楽しめる映画でした。
タロンエガートンの美声は素晴らしく、本人ノリノリなんやろなあとこちらもノセられてしまいます。
しっかし、エルトンは本人も認める通り、よく言えば素直、悪く言えば傲慢な男なのですが、お母ちゃんがこれまあ清々しいほどのクズでして、よく映画化OK出したよねぇ。となぜか感心。
ストーリーはかなり悲劇なんですけど、エルトンの美しくも激しい名曲達によって、良い意味で映画的に昇華されているようで、エルトン才能やべえよ!と改めて実感しています。あ、タロンエガートンの才能もやべえよ!って。そしてリチャードマッデンの歌も地味にやべえよ!って。
あの二人のセクシーなカラミというか、野性動物の交尾的なシーンが強烈で、ストレートの私にとっては、す、すげぇな…。としか言いようがありませんでした。

複雑な家庭環境で育ちながらも才能に溢れ、大富豪となっても常に孤独が忍び寄ってくるというのは、当時のマイノリティ達がいかに偏見と差別の中に身を置いていたのかと犇々と感じられました。
それでも湿っぽくなかったのは、有名なあの曲のMVを謎の完コピしてたり、エンドロールに関しては笑わせにきてるだろ!というノリだったからかな?
福助

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