お久しぶりのタラ映画を劇場で食す。
ブラピの老いてなお迸る色気、レオの役者魂、タラの怨念をビンビンに感じるハリウッドファンタジーってとこでしょうか。
古き良き時代のハリウッドを舞台に、時代から少し外れてしまうような愛すべきキャラクターを投影させ、シャロンテート事件というハリウッドのトラウマでもあるセンシティブな要素を加えて、タラなりの落とし前を着けたようなストーリー。
レオの演じるリックダルトンのリアルさはタラ映画なのにちょっと泣きそうになるくらい悲壮感が滲み出ていて感情移入しまくり。
もちろん私、ちょっと落ち目の俳優とかじゃないですけど。
彼の専属スタントマンであるブラピ演じるクリフがとんでもないセクシーオーラをプンプンさせてヤバいことに。
何をしていても男の色気が凄いんですよ。
車の運転してる横顔がセクシー。
酔っぱらって愚痴るリックを慰めるような優しい顔もセクシー。
ブルース・リーとの絡みで着てるタキシードもセクシー。
リックの家にあるアンテナを上半身裸で治していてもセクシー。
犬に餌あげる時さえもセクシー。
ごめんよブラピ。ワールドウォーZで見切った私を許して。あ、でもウォーマシーンは嫌いじゃなかったわ。
悲運の女優シャロンテートにはマーゴットロビーでしたが、アイ、トーニャと同じ女優とは思えない、チャーミングで皆から愛される雰囲気を好演してました。
可愛らしく美しいエピソードを観ていると、その後、彼女に待ち受ける運命にいたたまれない気持ちにもなります。
豪華なキャスト陣に加えて小ネタ満載の映画ですので、観賞後にはぜひパンフレット購入するか、映画秘宝を読むのもおすすめです。
タランティーノの自己を形成していったと思われるハリウッド映画業界の光と影を、彼なりの愛と斜めからの視点で楽しめました。
タラよ、ホントにあと一本でいいのかい?