みうら

黒い箱のアリスのみうらのネタバレレビュー・内容・結末

黒い箱のアリス(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

父親が運転する車が事故に遭い、自身の右腕と母親を亡くした少女アリス。右腕の代わりにロボットアームを装着してリハビリに励むもうまくいかず、事故を起こした父親に暴言を吐く。
ある日父親が山の中で姉の恋人に暴行を受けたという姉弟を助けるのだが、彼らを助けることによって、姉の恋人に父親は殺されてしまう。実は姉の恋人は、父親の起こした事故によって巻き込まれた被害者の遺族であり、父親に恨みを抱いていたのであった。
アリスが山の中で見つけた黒い箱。その黒い箱はタイムマシンだと気付いたアリスは、惨事を防ぐために過去へと戻り、助けた姉弟を殺そうとするが、反対に殺されてしまう。
だが、その時間軸にはもう一人のアリスが存在し、彼女は父親とともに再度タイムマシンへと乗り込むことになる。
そして結局は最初の惨事である事故の日まで遡らないことには、明るい未来がないことに気付くのであった。過去を変えに黒い箱にアリスはまた挑む。

舞台となっている山中の家、不思議なカメラワークと演技など、非常に美しい映画。すっきりする映画ではなく、人によって好みがはっきりする映画だと思うが、詩的な美しく不思議な物語の一つとして考えたらよいかと思う。
ネット上で様々な考察があって面白い。
みうら

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