トムトム

未来のミライのトムトムのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
2.0
ケモノと少年。

宮崎駿を継ぐ者と言われた細田守監督ですが、メカと少女へのフェティシズムを超絶演出力とテーマ性で隠しながらも隠せない宮崎駿に対して何というか丸出しというか全裸でこちらに向かって走って来ている感じがしますね。

予告編から想像して期待していた未来から来た妹と少年の冒険譚とは全く違う話です。

アカシックレコード、DNAの記憶、イマジナリーフレンド。
といった話ですがかなり陳腐な仕上がりです。
特にラスト間際の「少しずつの積み重ねがあって今がある」的な事をセリフで言わせるのはかなりカッコ悪いです。
製作者に馬鹿にされているのかと思いました。
監督に専念して脚本家は別に用意した方が良い様に思います。

個人的に同じ年頃の子供を持っているのですごくわかる部分もあるのですが全くリアル感がないです。
これは上白石萌歌のキャスティングにも大きな問題があります。

自転車のエピソードは個人的に同じ事があって感動しました。

細田監督とは相性が悪いのか「時をかける少女」以降全く趣味が合わないので今作も好きな方のレビューも読んでみたいです。

ちなみに1番盛り上がったのは「シン・エヴァンゲリヲン」の予告が流れた瞬間でしたね。
トムトム

トムトム