高瀬とうや

15時17分、パリ行きの高瀬とうやのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
2.0
期待していただけ肩透かしというか、事件のシーンはちらほら入るのだけどちょっと前置きが長すぎた。
3人の子供時代から始まって友情を育み、それぞれが違う人生を歩んでドイツでの観光が割とタップリ。
これが1時間8分くらいある。

タリス銃乱射事件をクローズアップしてるのかと期待していただけ、残念だというしかない。

銃を持っているとはいえ単独犯VS軍人含む3人じゃあっさりケリがつくのはしょうがないから尺稼ぎも兼ねてこういう構成になったのだろうけど。

実話を元にしているだけあって、彼らの人生を思い返すと実に奇妙な偶然がある。
幼い頃から軍人になりたいと焦がれる思い、列車に乗る前の母の言葉、挫折したかと思ったらその後に学んだことが役に立つなど、まさに「神の思し召し」というやつなのかと思いもする。

本人が自ら演じてるのは凄いと思った。

あとアメリカ人たちに対してツアーガイドが「アメリカ人はなんでもかんでも自分たちがヒーローだと教育されているが、ヒットラーはアメリカ軍におびえて自殺したわけではない」というのが非常に皮肉が利いててよかった。
アメリカは日本に原爆を落とした行為をアメリカ本土であまり広めてない、というのを聞いたし都合の良いことを教育するのはどこも一緒だなーと。
高瀬とうや

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