ゴン吉

それだけが、僕の世界のゴン吉のレビュー・感想・評価

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)
4.3
韓国ならではの家族愛や兄弟の絆を描いたハートフルヒューマンドラマ。
どことなく哀愁が漂う兄を演じたイ・ビョンホンとサヴァン症の難しい弟役を演じたパク・ジョンミンの好演に注目です。 

元東洋太平洋のチャンピオンではあるが今では落ちぶれたボクサーのジョハ(イ・ビョンホン)。
父親による家庭内暴力により母親は逃げ出し、ジョハは父の暴力に耐えながら子供のころから一人で生きてきた。
ある日、偶然食堂で母と再会し、サヴァン症候群の弟(パク・ジョンミン)と一緒に住むことになる。
弟はサヴァン症候群出圧一方で、素晴らしいピアノの才能を持っていた。
そんな折、ジョハは心を閉ざした元ピアニストの令嬢が運転する車に跳ねられてしまう。
果たしてジョハと弟の運命は……

イ・ビョンホンの寂しさと優しさの絶妙な演技が素晴らしいです。
パク・ジョンミンは吹き替えなしで本人自らピアノを演奏しているそうで驚きです。
終盤のコンサートシーンは、ソウルに響く場面で、感動のフィナーレを迎えます!
ピアニストの女優さんも奇麗で、パク・ジョンミンが演じる弟でなくても、惚れてしまいます。
母親役のジュ・インスクもいい味出しています。
二人の母親のそれぞれの子供への想いも伝わってくる秀作です。
ユーモアを交えたハートフルドラマで、最後は涙です。 

「不可能とは事実ではない 思い込みである  モハメド・アリ」 

2021.6 韓国映画企画上映会にて鑑賞
2018.12
ゴン吉

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