猿山リム

ステキな童貞侍の猿山リムのレビュー・感想・評価

ステキな童貞侍(2011年製作の映画)
4.4
 童貞映画を検索していて見つけたDVD。
 「童貞で御座早漏」なんてふざけたコピーが載っているけれど、こそまでコメディではなかった。
 伏線が張り巡らされてからの回収劇は、割と見事。
 このタイトルから期待されるお色気シーンも、豊富に仕込まれ、映画としての完成度は高いと感じた。

 無職童貞の主人公は、長年の想い人の経営する会社にバイトとして雇われる。
 父親の形見分けで、謎の封印された日本刀を押し付けられる主人公。
 その封印をうっかり解いてしまったら、ご先祖様筋の侍の幽霊が・・・な話。

 まぁこの侍も若くして死んだゆえ、童貞ではあるが、映画的には主人公の童貞を何とかする流れ。
 「タイムトラベル」「幼馴染との恋」「戦略結婚」「幽霊」いろんな要素を過不足なく織り込み、お色気要素(おっぱいシーン)も不自然ではなくちょっと増量気味に織り込む裁量は見事。

 なんとなく雰囲気から、つまらなすぎるダメダメ映画を期待すると、いい意味で裏切られる。

 あ。映画のジャンル的にエロスに分類されることが多いようだし、わたしもさんざん良いおっぱいシーンを推したけれど、ジャンルを「エロス」にするほど、エロい映画じゃない。
猿山リム

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