このレビューはネタバレを含みます
ゲイ・アートの先駆者、トウコ・ラークソネンの半生を描いた伝記映画。
同性愛が厳しく取り締まられていた第二次世界大戦後のフィンランド。
ゲイとして生き抜くには辛い時代、渦巻く欲望を絵にして描いていた帰還兵のトウコが、後の「トム・オブ・フィンランド」という作家名で有名になるまでの過程を扱っている作品となる。
ゲイって大変だなと思い知らされる内容。
いくつかの偶然によって引き起こされたものもあるかもしれないが、差別に苦しんだゲイ達の救いになった彼の作品を知るきっかけになれた。
この題材にエイズは付き物だ。
生み出すことなく、逆に死を早めるリスク。
その代償に得られた欲求の儚さ、作品を通してでもそれを感じ取ることは容易ではないだろう。
簡単にこんな言葉を使いたくはないけど、異性愛規範から外れていないのなら。