Mariko

マルクス・エンゲルスのMarikoのレビュー・感想・評価

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)
3.9
その昔の『資本論』挫折組(汗)としては若干不安だったけれど
挫折組でも全く問題なく観られる
若きマルクスが共産主義宣言を書き上げるまでを描いた、わかりやすい内容。

階級闘争を、現代ならばどう考えるのかという視点にヒントを与えるような
描き方はされていないという点と
映画としては少々起伏に欠ける、のとで少々物足りない感がなくはないけれど
マルクスもエンゲルスもそれぞれに魅力的で
また、舞台がパリだったりマンチェスターだったりの中で
親子共ドイツ人なのに英独で会話したり、
夫婦ともドイツ人なのに仏語で喋っていて内容によって独語で小声の会話になったり、
と非常に細かく設定されている理由を考えたりするだけで飽きなかった。
これだけ演技できて英独仏が達者だと、
今後クリストフ・ヴァルツのポジションも目指せるぞ、と思ったらなんとこのマルクス役の方
あの「イングロリアス・バスターズ」で、酒場でニセドイツ人を見破る将校をやっていたと!
イングロリアス・バスターズ、もう一度観ないと!

って、全然マルクス・エンゲルスのレビューになってない
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