オールアジアンで撮った映画がハリウッドで大ヒットしたという事で歴史的な意義からアジア版「ブラックパンサー」とも言われる本作、こういうの大好きです。
恋した男性がシンガポールの超がつくほどの名家でお金持ちと分かった主人公が嫁姑問題や周りの女性たちの嫉妬やイジメに立ち向かうといったストーリー。
ほとんどノリは大映ドラマです。
石立鉄男が出てきて「この薄汚えシンデレラが!」と言ってくれれば完璧でした。
しかしその普通のドラマが大ヒットしたという事がスゴイ。
カンフーや歴史コスプレしなくてもアジアンだけでハリウッドで成功できると証明したのですから。
この作品の成功の意味や内容を観て、どうして原題の「Crazy Rich Asians」からアジアンズを抜いたのか理解に苦しみます。
俳優陣ではやはりミシェル・ヨーが素晴らしいです。
僕ら世代はアクションスターのイメージですが後に大富豪と結婚して今作の役のイメージにぴったりでした。
コメディ部分を一手に引き受けたオークワフィナも室井佑月テイストな見た目で「オーシャンズ8」に引き続き印象に残りました。
この子は売れますね。もう売れてるとは思いますが。
戦闘服であるドレスでミシェル・ヨーにカチコミをかけるコンスタンス・ウーがカッコ良かったです。
監督や主要登場人物に中国人はほとんどいませんがやはり近年のハリウッド映画界における中国の存在感抜きには作られなかった映画だとは思います。