コーディー

万引き家族のコーディーのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
3.9
ガマンできんかったので泣く泣く割引無し1800円出して先行観てきました。

やられました〜予想以上に心の持っていき方の難しい映画でした。
この家族だって永遠にこんな日常が続くとは思ってないやろに今は寄り添わないと立ってられないから愚かな繋がりでも足掻く。肯定も美化もしてないから苦しいし、それでも家に帰って今日あった事を受けてくれる人がいる。それがどれだけ糧になるか、愚かは生きてから改めよ。

即席家族だからこその確かな物への憧れ、より強い結びつきを求める些細なやりとり。父として母として兄としてそれを手にしたと感じることの幸せに胸が締め付けられた。なかなか答えの見つからない展開の中でも特に安藤サクラの表情にはこれが核心なのかもって思わせるシーンが多々ありました。そりゃケイト・ブランシェットも絶賛するわ〜な凄まじい演技でした。

‪たぶん知らずにこの家族のようなニュースが流れてきたら批判的な感情を持ってたと思う。この先もそうかもしれんけどこの映画を観てると何も知らんくせにってな感情も少なからず湧いてくる。彼らも被害者ってのとは全然違うけど善悪だけでは及ばない心に迫る事も必要かと。そんなの無理なのかな‬。

あと池松壮亮はやはり偉大w