さく

万引き家族のさくのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
5.0
今回は、是枝監督&広瀬すずちゃんの鉄板組み合わせはなかったものの、松岡茉優さんがいますよ!

血の繋がり、情のつながり、カネのつながり…一番強固なものは?
「血の繋がりが何だ!」「カネの切れ目が何だ!」「最後は情や!」と、あまりにもありがちな単調な展開では終わらないところがやはり是枝監督。

それらのつながりがうまく絡み合えば幸せな家族、幸せな人生になるかと言えば、それはそれでまたそうでも無かったりするんでしょうけどね。幸せそうな人が幸せとは限らない。

どこか一つのつながりに歪みが生じると、別のつながりを求めるけれど、生きるために必死でやむを得ず、の行いなのに、それがある種の「誤解」にようって受け止められ、お互いの「気持ちのズレ」と認識されて、絆が崩壊してしまうことにもなりかねない。

ちょっと全て消化しきれておりませんが、是枝監督、相変わらずの高クオリティです。ハズレなし! 広瀬すずちゃんはいないけど!

ここから多少ネタバレも入ります。

「それぞれの世代で一番良い俳優を選んだ」的なことを監督が言っていたようですが、そのような裏話を聞くまでもなく、皆さん演技が素晴らしい。子役の佐々木みゆちゃんなんかも、劇中、「ゆり」「じゅり」「りん」と3つの名前を持つことになるのだけれど、これがそれぞれのシーン、呼ばれる名前によって全然別の顔、人格を演じきっていてびっくり。もちろん、メイクや脚本や演出の妙もあるとは思いますが、天才子役恐るべし。

安藤サクラさんは、正直、申し訳ないけれど今まで「なんか腹立つ顔だし好きじゃない(笑)」と苦手意識を持っておりましたが、これだけの演技見せられたら屈服致します。

松岡茉優ちゃんに関しては、演技は言うまでもなく、おっぱ(これはまた別の場所で語ります)。あまり調子に乗って余計なことを言うと、私の社会的地位と名誉に関わる問題になりかねませんからね。

実は未だ観ていない是枝監督作品(『そして父になる』とか)もあったりするので、今年中に全作品を見たいと思います。絶対ハズレなしでしょ?
さく

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