物質的な豊かさが、必ずしも幸せとイコールではない。それでも生きていくためには最低限のお金も必要で。
それぞれの事情で集まっている「疑似家族」。時には万引きもして生計を立て、血の繋がりはなくても、確かな絆で結ばれている。
視聴中、こんな家族現実にいないでしょ、って心のどこかで思っている自分がいた。なのに胸が締め付けられるのは、役者陣の演技力もさることながら、映画の描写が「現実社会に存在する苦しみ」にところどころリンクしているからなんだと思う。
でも、富裕層が貧困層の世界を理解できないように、中間層だって本当の底辺は知らない。だからこういう形の家族が、リアルなのかフィクションなのかすら、本当はわからない。
確かなのは、全ての子ども達は幸福を享受する権利があるということ。なら、子どもにとって何が幸せなのかも、大人の「標準」でははかれないんだろうな。
この作品はフィクションストーリーでしかないけど、子ども達には幸せになってほしい、そう思います。