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劇場版 幼女戦記のMoDのレビュー・感想・評価

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)
3.9
タイトルが致命的にキモい以外は良く出来たWW1&2ドイツの歴史ifモノ。いいねが伸びないのもタイトルのせい。
原作中の原作、掲示板に投稿されていた小説の頃に読んでたんだけど、この映画の序盤(で省略された)南方戦線でなんちゃら戦車団と戦うところで読むのを諦め→漫画で再評価(この映画の前あたりを連載中)→小説版でやっぱり頓挫→この映画の前日譚であるアニメで再々評価。結局全部の媒体に触れながら続きが気になるファンと化してる状態。魔導師って何やねんって最初は思ったけど歴史を変えるための新兵科(当初の設定では攻撃ヘリに近い)だと思えば受け入れられた。最終的には近接戦闘とビーム撃ってくるバリア持ちのジェット&ロケットステルス爆撃機&攻撃機とかいうチートだけど。主人公は確かに幼女だけど中身おっさんだから媚びたキモさみたいなのは感じない。ホント、タイトルだけ何とかして欲しい。没個性的だけど少女に変えるだけでももっと良い伸びをしただろうに。。

原作者は狂った戦争犯罪者が大好きなのでつじーん(辻政信)とかをよくイジってたんだけど、今回もスターリンとロリコン虐殺者ベリヤ(この世界での名前はロリヤ笑)を弄りまくってて本領発揮って感じ。わざわざ壊すためにスターリン巨大像が完成した世界線まで用意してあげるんだから、愛(憎)が伝わってくる。
作戦前の口上とか、出撃前に逆光でシルエットになるところとか、そういうの軍事オタクはホント好きだよね。わかってる感。
空から見る共産主義の大軍に引くところとか絶望感が凄くて良かった。ノルマンディー上陸作戦とか、ジャブロー降下作戦みたいな。そんな軍事オタクが作った空戦は当たり前に良くできてた。
メアリーとの決着は、大嫌いな「獲物を前に舌舐めずり」展開だったので×。そもそもだけどこのキャラデザイン好きじゃない。特にセーニャは萌えキャラ(死語)風じゃなくて漫画みたいなキレイ系が良かった。00年代オタク受け狙いみたいなのが邪魔してる。
この映画は映画というか、アニメの続き、しかもこの後も続く展開だけど、結構内容イケてたと思う
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