超常現象にまつわる3つの怪談話に絡めながら、「幽霊とは何なのか」という命題について、一つの解を示している映画。
それぞれの話がどれも独立して怖く、それらが上手くツイストされながら、思わずゾッとする展開に誘導する手腕は見事。
これ副題の「英国幽霊奇談」とは良くぞ言ったもので、超常現象の描き方にも、アメリカや日本とも違う、独特の肌触りがあり、非常に不気味で良い。
劇中何度もテーマとして出てくる「脳はみたいように物事を見る」というセリフ。
一見幽霊否定派の決めゼリフのようにも感じられるが、最後まで観れば、それがまったく違う意味合いを帯びてくるのが興味深い。