このレビューはネタバレを含みます
邦題が「彼が愛したケーキ職人」だったからてっきり奥さんの側から語られるのかと思った。ほぼトーマス視点。
トーマスはどういう感情を持っているのかさっぱりだった。
奥さんとどういう情事をするのか聞くぐらいには嫉妬してるのに少しためらってあっさりやってしまうのはどういう心境の変化なのか。
いくらトーマスと住むはずだったと言えども彼女を受け入れる心の変化はまるで皆無。
奥さんもクライマックスのシーンはなぜあそこで終わりだったのか。熱烈に愛して追っかけてきたわりには冷静すぎて綺麗すぎる。
映像としてはユダヤ教の風習とかを見る機会がなかったのでそういう細やかなところはさすがイスラエルとの合同作品というところかな。
ところどころ腑に落ちないところはあったけど全体的に映像は美しく、ケーキもクッキーも美味しそうだった。黒い森のケーキは食べてみたい。