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夏、19歳の肖像のhynonのレビュー・感想・評価

夏、19歳の肖像(2017年製作の映画)
3.4
島田荘司の小説を中国で映画化。

ストーリーは非常にオーソドックスなサスペンス。
バイク事故で入院した大学生が、病院の窓から覗き見たものは…
要するにヒッチコックの「裏窓」。

本格的なミステリを期待しての鑑賞。
けど、えっ?途中から青春ラブストーリーに…?
うーん、むしろテーマはそっちなのか。
そういうのいらんから…そういうのが見たかったわけじゃないんだ…
というのがサスペンス好きの本音。
ミステリ的にはなんだかなぁ。

とはいえ主演の2人と青春の一ページが素晴らしく美しかったのでそれはそれでよかった。

タオ(黄子韜)も見事に妖しい魔物オーラを消し去って、ごく普通の大学生を演じていた。
個人的にはタオのラストシーンだけでも見た甲斐あった。

それにしても、ピュアな青春ラブストーリーにはもったいない麗しい悪魔顔。
2022年まで契約の関係で中国でしか活動できないと聞いたけど、その後は特技の武術も活かして他国に進出してほしい。
ぜひ、ものすごい悪役か人間じゃない役で。
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