てるる

インサイドのてるるのレビュー・感想・評価

インサイド(2016年製作の映画)
2.7
スプラッターに慣れてる人でも観てる間は「ぎゃあーそこ刺す?そこ切る?!痛い痛い!」となるフレンチ産ホラー「屋敷女」のリメイク。
正直、人としてのモラルは別として、スプラッターホラーとして完成度が高い作品をリメイクする必要ある?と不安だったけど、案の定不安的中でした!

痛い描写は勿論ヤバかったけど、オリジナルにあった作品中に漂う不気味さはなりを潜める。
おそらくフランスという少し陰鬱さを感じさせるヨーロッパの空気感と、カラッと乾燥したアメリカの空気感の違いは大きい。

そして何よりキャスティング。
オリジナルでの「女」を演じたベアトリス・ダルの強烈で禍々しいインパクトには遠く及ばない。

ストーリーとしてはそこまで目新しくないものの、オリジナルにあった緊張感とスプラッター描写は、観る者の思考を停止させるからこそ成り立つ驚きがあったように思う。

でもリメイク版はグロ描写はかなりマイルドになってるし、緊張感も足りない。
オリジナルを観てる人はこのリメイク観る必要を全く感じない。
あとこういうホラーで毎回思うけど、一回倒して何故トドメを刺さない?!てのが何度もあってやきもきします。

ただ、オリジナルを観たことがなければホラーとしてはそこそこ観られる部類に入ると思う。
スプラッターが苦手!
モラル的な部分が気になる!
という人はリメイク版をオススメします。
でもなーやっぱコレといった推しどころが見つからない。
てるる

てるる