2021年5月20日
『ラ・チャナ』 2016年アメリカ・スペイン・アイスランド製作
監督、ルシヤ・ストイェビッチ。
ラ・チャナ
本名、アントニア・サンティアゴ・アマドール。
フラメンコの女王と言われる。
1946年12月24日、スペイン、カタルーニャ州バルセロナ
に生まれた。
幼いころからフラメンコが好きで、14歳で踊り始める。
18歳で結婚、出産。
夫はマネージャーとなる。
芸術家のダリやピーター・セラーズから称賛された。
が、キャリアの頂点で引退。
すべてを無くして復帰する。
1966~1979年。1985年~1991年の間がキャリアとして
輝かしい頃。
現在、75歳。
それにしても、34歳の時、突然引退したのは何故?
DV夫が無理やりに引退させた、というような記載しか
なく、当時、ジプシーの女性は夫の言うがままで、
逆らえなかったとある。
離婚し、後々、現在の夫のフェリックス・コマスさんと
結婚し、映画にも登場するが、この方はなかなか知的で
良さそう。
ラ・チャナさんものびのびとして、幸せそうな雰囲気が
感じられる。
「夫は王様」と言っているけれど、なんのなんの、
ラ・チャナさんこそ女王様で、夫は飄々として大らかに
見物をしているように見える。
良さげなコンビだ。
ラストの踊り、椅子に座って踊っているが、何かが乗り
移ったような鬼気迫る迫力。
晩年の踊りにしては、足のステップの速さは若い頃と
変わらない。
1時間26分のドキュメンタリー映画です。