tacky

アガサ・クリスティー ねじれた家のtackyのレビュー・感想・評価

3.0
「クリスティーが自ら最高傑作と言った原作」って本当だろうか?
嘘でしょう。本当だとしても、的外れに違いない。

犯人は意外だし、まるで犬神家のような遺産争いの一族が、それぞれ個性的ではあるが、アガサの他の作品には、もっと意表を突く素晴らしい作品があるので、比べればあまりにもオーソドックス過ぎる。

演出も手堅いもので、探偵が1人づつ話を聞く間に、一族の大体を紹介して、探偵を入れての晩餐の食卓で、一気にそれぞれの人間関係を観せる構成はとても良かった。

だが、
昼間でも暗い画面には閉口したし、

登場人物がほとんど二流の俳優なので、誰が誰かわかりづらいし、

結局の犯人の動機が、とてもつまらないものだったのが、ガッカリだったし、
もう一つと言わざるおえない。

そして、とってつけたような、ラストシーンは要らなかったと思う。後味悪過ぎる。
しかもフーダニットものにしても、手がかりなさ過ぎるのは、如何なものか。

グレン・クローズもテレンス・スタンプも宝の持ち腐れだった。
tacky

tacky