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ゲッベルスと私のkonomoのレビュー・感想・評価

ゲッベルスと私(2016年製作の映画)
4.0
ナチ高官の下で働いていた女性のインタビュー。
わざとなんだろうけど、細かいしわの1本1本が黒々と浮き上がる撮り方になんだかぞっとする。

アイヒマン裁判とか思い出すかと思っていたが、どちらかというと『善き人』かな。普通によりよい生活を求めて生きているうちに、いつの間にか「その」中にいる。ドイツ社会が一次大戦後にかなり疲弊してたのもあると思う。だから勢いのあるものに巻かれたし、虐げられる人々を思い遣る余裕がなかった(元々、裕福層のユダヤ人は妬まれてもいた)。
今現在疲弊している日本社会も結構、足元危ないなと思う。

挿入される資料映像が徐々にショッキングになっていくので、観ていてかなり消耗した。でもあれが、思考停止の結果なのだ。
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