あびる

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのあびるのレビュー・感想・評価

5.0
うれしすぎて語彙力を失う
あと何回観れるでしょう。

今いえることはブラピが『ファイトクラブ』並のかっこよさ!!!


2回目観賞
1回目観たときブラピのカッコよさにクラクラしたので細かいところ観れてなかった。どえらい傑作ですね。
シャロンテート殺害事件が観客の念頭にあるから、それまでのストーリーに大したことが起こらなくても成立する。これを狙ってやってるのはちょっと凄すぎる。大したことが起こらないとは言っても1つ1つに好きなポイントが多すぎます。これはタランティーノの膨大な映画の知識があるからこそできることなのか。自分の映画を観て客の反応にニヤニヤするシャロンテート、通りすがりのキュートすぎるヒッピー、八年前に少し仕事しただけなのに心配でわざわざ様子をみにいくクリフ、自分が落ち目と気付きながらもベストな演技をして前を向く瞬間のリックのところとか思わず泣きそうになった。ヒッチコックばりの荒い運転も最高だし(もしくはポランスキーの吸血鬼のオマージュ?)ラストナレーション主体になって刻みはじめるのも、やがて来るであろう悲劇に向けて加速を演出していて効果的だし、タランティーノの真髄(と勝手に思てる)の暴力描写もきっちりつまっていて最近批判されたことなんてお構い無し。シャロンテート、そしてポランスキーに向けての弔いかと思うと、、
ローリング・ストーンズ「Out Of Time」が流れる終盤、役目を終えた二人が泣ける。

『パルプフィクション』の時にタランティーノは新たなフォーマットを完成させ『パルプフィクション』以降の映画監督がこぞって真似をしたが、成功したものはあまりなかった。同様に今回もタランティーノにしか撮れないだろうなとそう確信した次第
あびる

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