タランティーノ監督作9作目。
10作で引退宣言なんてかっこいいけど、とても惜しい気がします。
もっともっと色々見ていたいなー…
多少ありきたりになっていっても。
できればシャロンテート事件だけでもどんなものか調べてから見るのがオススメです!(いや、調べず一度見て、調べて一度見て…が1番美味しいのかな?笑)
往年のハリウッド黄金期を
生きた俳優とそのスタントマンの
コンビのお話。
よくタランティーノがこれまでの映画作品やそこに生きた人たちへの敬愛を示した作品だ、っていう評判を聞いてたんですが
まさにその通りだと思います(*´-`)
シャロンテート事件という大きな惨劇で、外では戦争があるけど、国内にはなにか牧歌的な人と人との繋がりが確かにあるような、そんな平和な時代が幕を引くその前夜のハリウッドを舞台に
役者として落ちぶれていく自分に苦悩する俳優(デカプリオ)と飄々と生きる彼専属のスタントマン(ピット)のコンビ。
少しずつ自分の将来に希望を持てなくなってる俳優の姿は、平和な時代の終わり際そのものの象徴みたいに見えました。
当時の様子は知りませんが、あの事件は映画業界だけでなくマンソンファミリーのカルト集団の衝撃もあって一般の市民にも大きな衝撃だったんじゃないでしょうか。
ヒッピーって不思議ですよね。どういう人種の人々だったのかいくらか調べてもあんまりよくわかんない…笑
たくさん矛盾を孕んでそうですけど、こういう人たちが呑気にヒッチハイクして昔からの友達みたいに抱き合ったりできる世界って憧れるなー…
シャロンテート役のマーゴットロビー。
めちゃくちゃ美しい…
映画業界や時代に置いてかれて
捨て去られた人たちへの賛辞や
愛が溢れる作品でした。
ラストシーンでまさか涙が
出るとは思わなんだ…笑
ブラッドピットの『努力してる』って
言葉が何気にすごい深みがある。
彼自身の現状ともリンクしてる気がして