Linla

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのLinlaのレビュー・感想・評価

4.4
100日後に死ぬワニ
っていうのを最近知った。
世間一般にご存知だろーか?
まさに100日後に死ぬっていう結末ありきでの淡々とした4コマ漫画なのだけど
これが何とも、、、
自分がいつ死んでも不思議でない切なさでいっぱいになる

誰しも
普通に平々凡々と生きている

いつもと変わりない
1日を生きているだけだけど

日常は
いつまでも
日常ではいられないって事。

いやいや
これがタランティーノのこの話題作と何でつながってしまうのかというと
結末に向かってストーリーが
じわりじわり進むのを承知で受け止めるという、
こちらの気持ちの持ちようをどうしたらさ、、、っていう

シャロン・テート事件を知ったのは
ビートルズを聴いていたから
名盤ホワイトアルバムの中でのヘルタースケルターと
マンソンの逸話は書物等で
知るところではあったがー

タランティーノが
この惨殺事件をこんなカタチで、こんな愛と敬意をもって
理想、空想で描くと
こうなるのか~?
ってのが泣き笑い的に上手に
やってくれてるな~と感心。

上からメセンな
エラそうなつもりはないけど
ウマいねぇー
やっぱやるねぇーと
単純でアタマの悪いコメントしか言えなくなる、、、


物語や結末知ってるうえで
どうしてもそこに
辿り着かなければならないなんて
結末を知らないより残酷。

なのに劇中のディカプリオの振り切ったしょーもなさや
必要以上に異常でクールな
ブラピが恐ろしくて、、、

ありがちな人柄と思わせながら
背筋がゾワッとするような
感情の出し方がセリフ廻しが
やっぱすんげ。2人とも。

悪夢を見そうな気にさせる、
そんな映画でありながら
なぜか最後の最後は
わけのわからない幸福感がー

ジミめなタランティーノ作品
かもしれないが
題材、キャスティング、映像

何度も観たくないけれど
だからこそ
一発でキメてくれたよね‼️
やっぱやるじゃんね❗️
さすがタランティーノ❗️
って思わされたのであった。

そう
ワシのパチーノもいたよ❗️
贔屓目で観ちゃうかもだが
年老いてなお、
あの自然な胡散臭さが
鼻につくどころか、やはり
さりげなく
いぶし銀である事よ~❗️
Linla

Linla