まういはら

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のまういはらのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

Filmarks試写にて。

スパイダーマンNWHやアベンジャーズIW・EGのような、まわりの観客が上映前から色めきたっているあの久しぶりの感覚を味わった。
どちらかというと、IWの上映の時に似ていた気がする。(あのときも新宿トーホーシネマズ にコスプレイヤーたちがアッセンブルしていた)

正直最近のMCUは、予告を見ては重そうだな...大丈夫かな...という感じでいざ見てみると、面白かったけど、ああやっぱりか...という変な気分になることが多かった。エターナルズあたりまではそんなに気にならなかったんだけど。

今作も例には漏れず、予告見ておいおい大丈夫かという感じで、あんまり期待していなかったのだが、会場の熱気にほだされてか、見る直前にかなりテンション上がってきて鑑賞。

あーこれだわ、自分が熱を持って追いかけていたフェーズ1〜3のMCUは、と見ている時に何度も思った。
特にガーディアンズという作品はほんとにMCU内でも稀有な存在で、明らかにテンションが他と違うため、IWをみる前も、どうやってこのアホンダラたちがトニーやスティーブと絡むのか、似て興味深々だった(結果、最初にあの曲がかかった瞬間この映画は勝ちだと思った)。

それなりにこのジェームズ・ガンという人は、MCU内で最も楽しくて、泣けて、クズで愛すべきキャラクターを作り上げてしまった。
それはどこか、「スーパー!」や「スリザー」など、常にはぐれものや異端なものをメインに映画を作ってきたからなせるわざなのでしょう。
今やMCUを凌ぐ人気になったガーディアンズの最終作。
最近のMCUみるたびに思う、「これからのMCUが不安になる」という感情は、今回は違う意味で抱くことになった。こんな素晴らしい監督を手放してよかったのだろうか。
今後はきっとDCにガーディアンズのような魅力あふれるキャラクターが登場する映画が増えるかもしれないと思うと、新体制のDCも応援したくなる。なんなら、ケヴィンファイギとジェームズガンでぜひDC✖️マーベルが共闘するアマルガムコミックの実写化をしてくれると信じている。

映画の内容については深くは触れないが、正直後半はウルウルきたし、ガーディアンズの3作目としても、ジェームズガンの映画としても、色が強く出てて素晴らしかったと思う。特にトロマ映画出身ならではのちょいキモグロ感が他の2作よりも色濃くでていたし、怪獣というワードや日本の特撮愛を感じるシーンも多々あった。
何より何より、、過去イチでブチ上がるガーディアンズの戦闘シーンが見られること。
そしてこれはロケットの物語でありつつも、登場キャラクターが全員しっかり成長して、進化を見せてくれる点がもうたまらない。それだけで泣ける。新登場するキャラクターも全員魅力的です。

そしてジェームズガンがずっと描き続けている「他人(や個人)を能力やスペックだけで評価するやつはクソだ」というテーマは今回特にヴィランに象徴されるように強く打ち出されている。

完璧じゃなくていい、アラを探すのではなく、愛すべきところを見つけてそれを受け入れることが大事だということはジェームズガン自身の経験を反映しているのだろうし、ディズニー幹部こそこの言葉を噛み締めるべきではないだろうか。
マンティスの成長が見られるのは嬉しかったなぁ。。

それよりいろんな試写で打ち出されるクソダサハッシュタグどうにかならないんすかね...。

追記:ミッドクレジット後のcome get your Loveなんて流されたら超号泣ですわそりゃ。
ネビュラの首ゴキンゴキンからの再生してぶちかますところ、グルートの木の枝の使い方の玄人感(銃のしまい方)が特に進化してて最高。
あの人間の細胞みたいな星のデザインも気持ち悪くて最高だった。。。
いちいち触手っぽくてスリザー感あった。
アダムウォーロックもちゃんと強くてよかった。
まういはら

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