カタクチイワシ映画レビュー

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のカタクチイワシ映画レビューのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

全然冷静に観れなかった。それくらいテンション上がっちゃってました。GotG3作目としてこれ以上ない1作。大好きです。


冒頭の『Creep』からのロケット闊歩シーンで「え…、今回そんな感じっ⁉︎」と悲しくなって涙。そんで直後ネビュラを見て「ネビュラが! あのネビュラがちゃんと家族になっとるー‼︎」と嬉しさの余りまた涙。んでボッコボコの襲撃展開、ロケット重傷で涙(それに比べてドラックス頑丈過ぎやろ!)。ロケット救う為に一丸となるチーム・相変わらずのバカさで笑い、徐々に明らかになるロケットの過去でまた涙。まだ半分も過ぎてないのにこの間だけで感情揺さぶられまくって情緒不安定気味でした。ったく、GotGはスゲーや! スゲェーよジェームズ・ガン‼︎

物語はロケットの過去に焦点を当ててますが、彼を巡る展開の裏でネビュラ同様サラッと他のメンバーの成長を描いてていいですね。それがそのままキャラクターの関係性としてGotGらしいギャグ会話シーンになってるのがとてもスマートで、それでいてやっぱりバカっぽくて最高でした。ギャグシーンがただのギャグで終わらず、お話や登場人物ときちんと呼応している。う〜ん、おもろ上手いとはこのことか。
グルート、逞しい青年になりおって…!
ドラックス、最後遂に報われたなぁ…。本当に良かった!


実質メインのロケット、MCU全体の中でも屈指の辛い過去持ちキャラだったとは…。彼の過去もそうですが、今作は単純にエグめな展開、描写がMCU中トップだと思います。あの友達3人のデザインなんか流石ジェームズ・ガン、トロマ出身なだけあるなぁ〜、なんて思って超感心。見た目と中身のギャップ凄くて、最後また鼻水出た。

メインヴィランも個人的にMCU中トップの胸くそキャラでした(褒)。共感出来るところが一つもない最低野郎、演じたチュクウディ・イウジさんが素晴らしい。彼の熱演なくしてあのおぞましい科学者は成立しなかったはず。今作のベストアクターだと思います。
新キャラのアダムも良い。最初ウィル・ポールターとは気付きませんでした。これからのGotGに相応しい期待のアホ可愛ルーキーです。

GotGならではの音楽、選曲の妙もこれまで同様冴え渡ってます。このセンスがシリーズの大きな特色でもありますし、「あぁ、GotG観てる〜」って気分にしてくれますよね。シーンとの流れと相まって言うことなし。エンディングなんてもう多幸感の塊、久々の嬉し泣き回でした。


やっぱジェームズ・ガンはいいなぁ! 期待を裏切らない安定感と絶対的な”わかってる“感が半端ないです。加えて私のようなハンパなボンクラの映画好きまで掬い上げてくれる優しさまである。どんな人間にも手を差し伸べてくれて(イカれたクソヤローは除く)、最後は動物たちまで救ってくれるんだもん。マジ最高、これからも追い続けます!

大好きなシリーズなので贔屓が過ぎますが、間違いなく楽しめる傑作だと思います! シリーズ初見の方も問答無用、前2作を速攻観て今すぐ駆け込むべき映画でしょう。チョーオススメです‼︎