みりお

クリード 炎の宿敵のみりおのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.8
Filmarks試写会に行かせていただきました!
ワーナー・ブラザース神谷町試写室にて鑑賞♫

試写会に当選させていただきながらこんなこと言うのは憚られますが、実は…『ロッキー』シリーズを一作も観たことがありませんでした💦💦
有名すぎるテーマソングは知ってるけれど…
「エイドリアーーーン」という名シーンは知ってるけれど…
でも、ボクシングって怖かったんです🥊💦
ほんとにここだけの話で正直に言うと、ただでさえ痛そうなのに、ともかく殴られて立てなくなる人を見てるなんて、何が楽しいんだろう…というのが本音😩💦

はい、ここまで語れば、いつも仲良くしていただいているFilmarkerの方はもうオチをお分かりだと思います👍

以下、鑑賞後のみりお🎩
「なんんんんんにこれ⁈
え?え?カッコよすぎる!!!
そして感動しすぎてやばい!!!
ボクシングってこんなカッコいいの?
かっこよすぎて、胸が熱くなりすぎて、最後ロッキーのテーマかかっただけで泣いたんですけど⁈⁈」
まぁね、単純なのがみりおの良い所ですとも🤪✨


【ストーリー】

ロッキー(シルヴェスター・スタローン)の指導の下、世界チャンピオンにまで上り詰めたアドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)は、かつて父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)の息子ヴィクター(フローリアン・ムンテアヌ)と対戦することになる。

ドラゴの反則行為によって、クリードが試合に勝利したものの、納得いく勝利を飾ることが出来なかったクリードは、心身ともに不調に陥ってしまうことに。

やがて、婚約者のビアンカ(テッサ・トンプソン)が出産して父親になったクリードは、ロッキーから父親という存在の大切さを諭され、しばらく一線から遠のいたが、再びリングに立つことに恐怖を覚えるようになってしまう。

クリードは臆病者として、世界チャンピオンの称号を手放すことになってしまうのか…
因縁の宿敵、ヴィクター・ドラゴとの対決は…


【感想】

作品のメインの構成はたった3試合。
けれど最後の試合の3ラウンドあたりでは、本当に手に汗握っていました。
クリードに「立て!!」と声をかけそうになり、ドラゴからのボディパンチにブーイングしそうになり、本当に試合を生で観戦してるかのような臨場感🤭🥊

ここまで感情移入してしまうのは、3試合の過程に、人が成長していく様子、過去を乗り越える様子、家族や友人の愛に気づく様子など、様々な人間ドラマが含まれているから。
自身の父を死へと追いやったドラゴ親子と対面したクリードは、ともかく"怒り"や'憎しみ"しか感じられず、"敵討ち"のためにリングに立ってました。
でもそんなものは原動力にならず、打ちのめされるクリード。
そこでクリードが徐々に気づいていく、"本当に自分を奮い立たせるものは何か"ということ。
人生の様々なターニングポイントを経ながら、それに気づいていくクリードが、父親・アポロ・クリードの墓前で語った言葉には、涙せずにいられませんでした。

あと印象に残ったのは、「自分の道を諦めたら、何者にもなれない」というクリードの言葉。
自分が選んだ仕事のはずなのに、毎朝会社行きたくないなぁ〜って思うし、もうこの仕事辞めてしまおうか…って思うことも多い。
でも頑張り切る前に逃げる事は諦めなんだなぁ🤦‍♀️
昔、この道を選んだ自分を否定することになるんだな…と思いました。
擦り切れるまで頑張ることが正しいとは思わないけれど、頑張り切る前に諦めたら、何も究めないまま終わってしまう。
せめて"自分は◯◯であった"という足跡は残せる人になりたいなと思いました。

あとあと、散々憎たらしいわっ😡と思いながら観ていたドラゴ親子。
彼らの原動力もいわば"憎しみ"、負けた父を捨てた母を見返してやりたい、というものでした。
それに取り憑かれるように、リングに立っていた息子・ヴィクター。
その気持ちを利用して煽るように指導していた父・イワン。
彼らの目線の先には冷たいものしかなかったのに、最後リングの上で、ヴィクターの肩を抱いて父が掛けた言葉にも涙しました😢
最後はクリードに感動して泣いてるのか、ドラゴに感動して泣いてるのか、よくわからなくなってたので、意外と一番感動したかもしれないな✨✨


【キャスト・スタッフ】

*監督:スティーヴン・ケープル・Jr

特に代表作はないんでしょうか?
資料がなくてわからない。
でも今作の監督には、クリード1作目の監督、ライアン・クーグラーから直々に抜擢指名されたとのこと。
抜擢されるだけの実力はお持ちなんだと痛感。
繰り出されるパンチの音は、観ている側のお腹の底まで響き、痛みすら感じるよう。
また試合を丁寧に描いているにもかかわらず、心情描写も極めて丁寧。
監督本人はインタビューで、「ロッキー4では、コミックから出てきたような完全無欠の悪役だったドラゴに人間味を持たせることが狙いだった」と語っているが、まさにその手中にはまった私。
ドラゴ親子にも沢山泣かされてしまったぜい😭


*アドニス・クリード:マイケル・B・ジョーダン

子役からキャリアをスタートさせ、映画やドラマにちょこちょこ出ていた彼が飛躍したのは、『クリード-チャンプを継ぐ男』の監督でもあるライアン・クーグラーの作品『フルートベール駅で』の主役に抜擢されたことがきっかけだとのこと。
その後MCUシリーズに複数出演してスターへの道を駆け上がった様子。
クーグラー監督と相性がいいんだね✨
2人がタッグを組んだ、『フルートベール駅で』と『ブラック・パンサー』は観てみたいなぁ♫


*ヴィクター・ドラゴ:フロリアン・ムンテアヌ

筋肉バッキバキのマイケル・B・ジョーダンと並んでも遥かに大きいので、「この人誰よ😳?」と思っていたら、ルーマニアの現役プロボクサーだとのこと✨
プロの身体はあんななのかぁ〜と納得、納得✨


*イワン・ドラゴ:ドルフ・ラングレン

実際に『ロッキー4』でドラゴを演じたラングレンが、30年以上経って再度ドラゴを演じているなんて感動✨
そもそもこの人、1985年に『007』シリーズの端役でデビューしたのに、『ロッキー4』のドラゴ役のために肉体改造して、しつこく売り込み、同年のうちにこの役をゲットしたことでスターダムを駆け上がったとのこと✨
そんな役を30年後も演じられるなんて幸せだろうなぁ❤️
『ロッキー4』でスタローンに見出されたことに感謝し、その後一貫してアクション映画への出演に拘ったというラングレン。
そんなスタローンからは、『エクスペンダブルズ』にも呼ばれ、本作にも呼ばれ、きっと嬉しかったんだろうなぁ…と思うと、そんな男の友情にもちょっと感動してしまう🥺💓


*ロッキー・バルボア:シルベスター・スタローン

私、ほんっとーに失礼ながら、シルヴェスター・スタローンって、たまたま『ロッキー』シリーズで当たった俳優さんなんだと思ってました💦
いやいや、そんなことないっ!
ほぼ無名時代にシリーズ1作目の脚本から自分で描き、映画会社に持ち込んで認めさせたんだとか。
さらにはB級映画として単館上映しかされなかったのが、徐々に口コミで広がり、世界的大ヒットにまで繋がったとのこと✨
信じられないくらい野心に溢れ、かつ才能も持ち合わせた素晴らしい俳優さんだったんですね🌟
『ロッキー』や『ランボー』、『エクスペンダブルズ』シリーズの名前ばかりが先行して、"筋肉大好きな人"くらいの認識しかしてませんでした💦
心から反省🙇‍♀️💦💦
もういまは彼の作品を観てみたくてたまりません💓💓
とりあえず『ロッキー』はシリーズ全部観ようっ!!
でもスタローンは、本作への出演がロッキーと本当にお別れする作品になると明言したとのこと😢
やっと魅力に気づけたのに、もう新作が観られないなんて💦💦残念すぎる💦💦
みりお

みりお