このレビューはネタバレを含みます
鬱屈とした日々から逃れられずに酒と行きずりの関係に溺れていた青年が、人と自分と正面から向き合い、前に進めるようになるまでの話。
大きな展開も無く台詞やBGMも最低限に抑えられていたので、視線の動きや仕草で繊細な感情を読み取るような映画だったかなと思う。
あの灰色の空、こちらの息も詰まりそうなまでの閉塞感。一生まともに人と関われず、このまま田舎で羊の世話に明け暮れて終わるんじゃないか、っていう。安易な方法に逃げてしまうジョニーの自暴自棄さが伝わってきた。
最初は衝突していた(というよりジョニーが一方的に邪険にしていた)けど、心を通わせるにつれて柔らかい表情を見せるゲオルゲとジョニーが微笑ましい
最初はただ荒涼としているだけに見えた田園風景が、ゲオルゲと過ごす青空の下ではあたたかい色彩を持っていた
あと子羊ちゃん可愛かった〜🍼🐑
いざ選択を迫られるとやはり逃げてしまい、過ちをおかすジョニー。最後許してくれたゲオルゲの寛大さと包容力よ
ブロークバックマウンテンみたいになったらどうしよう、とハラハラしてたけどハッピーエンドで嬉しい.....
時代は変わったよとあの二人に伝えたい
この先困難も色々あるだろうけれど、共に前進する二人に幸あれ