ラングの西部劇。電報のための電信線を張っていく話で、普通の西部劇に比べてドラマ要素が多め。
「M」のような映画ファンが喜びそうな作品ではなく、エンタメ作だけど、カメラワークや見せ方などはうまく、セリフがない部分にも俳優に細かく演技がついていて、やはりうまい監督じゃないかと思う。
ストーリーは、ラストの意外性が特に良かった。最初の三角関係がここに効いてくるとは思わなかった。
スケールの大きなシーンのカオスな感じは、サイレント時代の作品に通じるものがあるような気もする。
「フリッツ・ラング監督特集」@シネマヴェーラ渋谷
2020/12/3 BS