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バイスのmajiziのレビュー・感想・評価

バイス(2018年製作の映画)
3.0
ブラピのPLAN B制作作品。

ハリウッドは言うまでもなくリベラル派の特権階級の集合体なので、共和党の悪どさを描く作品は得意と思われます。

なんなら、堕ちた民主党の姿もきっちり描いて欲しいところです。

わたしはアメリカ人では無いので、これを観て、呑気にみんなビジュアル凄く似てるなぁ〜とか、言うてもチェイニー1人が悪の権化みたいにされるのはかなり無理があるよなぁと感じました。

もちろん彼がやったことは非難されて然るべきことでしょう。ではそのとき、共和党民主党の上院下院議員たち他の政治家はイラク戦争にどんな態度だったのか?

ここを忘れてはいけないと思います。

この作品の言いたいことは、要はラストシーンにも象徴されるような国民の意識ですよね。

どこかの国の独裁者ではなく、四年に一度の選挙で選んでいるのは国民。

トランプが分断を生み出した、なんてよく聞きましたがアメリカが分断していない時など、建国後一度もなかったと思います。

それまでの鬱屈が爆発したのは何故か。過去の政策や政治を冷静に判断出来ていれば、それが何かわかるでしょう。

都合よく誰かに全ての責任を押し付けたり、感情ですぐに物事を見てしまう民衆の悪い癖は直りそうにありません。

9.11が何故起きたのかを熟考せず、報復についてを議論していては、何も変わらないのではと感じました。
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