ビルが崩れ落ちた
世界が悲しみに沈んだ瞬間に
悲劇をピンチと捉え
ピンチをチャンスに置き換えた
重ねたティーカップとソーサー
割れて砕けて広がる犠牲と疑念
口数の少ない男には気を付けろ。
記憶に新しい、驚愕の実話。
今世紀最大の過ちかもしれない。
重みのある事実を、
ユーモアを交えてテンポ良く。
メタファーやナレーションを使った
構成がとても凝っていて素晴らしい。
オープニングでもあるように、
どこまでも忠実に事実を語りながらも
気分が沈みそうなタイミングで、
物語を軽やかに進めていく。
このバランスは何とも秀逸。
現代に生きるわたしたちは、
この事実を知る必要があるし
決して忘れてはならない。
そしてもう二度と繰り返さないように。
誰もが誰かの愛する人。
全ての人を守ることはきっとできない。
できる限り多くの人々を守ること。
それが国を守る、ということだと思う。