痛みがものすごい。うつ病にかかったことがない人間でも思わず感じてしまうほどの心のつらさ、どんな人間だろうと、心の根底で抱える違和感や孤独感、底知れない恐怖などはどこか似通っているんだろうか
登場人物、特に主人公の描かれ方がとても表情豊かでこの作品の良い意味での生々しさがこの上ない美しさで表現されてると思う。仲里依紗の役柄もなかなか拍子抜けな終わり方をするけど、あの存在はあの存在でいくら仕事を頑張っても他人に自らを受け入れて貰えないというジレンマを抱えた今を生きる普通の一人の人間のような感じも覚えたし、一人一人が同じ世界で生きてるからこその違和感と根付く共通項が正に歪な愛のような作品だった
