にしやん

きばいやんせ!私のにしやんのレビュー・感想・評価

きばいやんせ!私(2019年製作の映画)
2.8
レビューの前に一言。
鑑賞の二日前に、旧館から数えて75年の歴史を刻む有楽町スバル座が今年の10月に閉館っちゅう衝撃のニュースや。最近何かちょっと元気ないなと内心心配してたんやけど、やっぱりかっちゅう感じや。残念の一言やな。30年前に上京して以来、めっちゃ思い出深い映画館やわ。会社からも近かったしな。ほんまに悲しいし、寂しいわ。鉄道の場合は廃止が決まるとどっと人が集まるんやけど、映画館はちゃうんかな?最後やねんから、みんなもうちょっと来たってや!

最近流行りの地方創生もんや。鹿児島県南大隅町が舞台や。夏帆と太賀が出てるさかい観たわ。
前半はもうひたすらグダグダや。夏帆のクソ女っぷりと地元民役の何言うてるかさっぱり分からん鹿児島弁が延々続くねん。イマイチ盛り上がらんな。心配な展開や。大丈夫かいな?
途中夏帆もちょっとはやる気出し始めんねんけど、その理由はあくまでも自己中で意味不明な理由やさかい共感あらへん。大丈夫かいな?
後半は祭りの準備も程々に、ひたすら祭りのダイジェス映像や。ここらへんでやっと何とか保ち直してくる感じやな。役者二人が演技っちゅうより殆ど“素”やな。えら過ぎてセリフとか無理な感じやわ。こりゃあ、BGM入りのイメージ映像にせざるを得んか。それにしても、果たして役者二人にあそこまで“素”でやらせる必要あんのかいな?観ててちょっと痛々しかったわ。なんぼ役者や言うても、大丈夫かいな?腰いわしてまうで。あそこまで辛いことやらせんと、もうちょっとちゃんと祭りを絡めた夏帆と太賀のドラマにしても良かったんとちゃうかな。夏帆の祭りへの関わり方もちょっと中途半端やしな。
映画としては相当微妙やな。最後に、昨今の地方創生映画をちょっと皮肉った伏線回収のとこだけが、“毒"あって良かったと言えば良かったかな?
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