このレビューはネタバレを含みます
『殺人者の記憶法』の別バージョン。
これ、ほとんど先行作品と映像は変わらないです。ただ、先行レビューしたほうの、いわゆる“完全版”とか“ディレクターズカット”ではないのです。ほとんど同じでも。
この2作品は、「どちらもほとんど映像が同じじゃないか」という非難につながりやすいと想定されても、あえて大部分が同じようなままにしておく必要があったのだろうと思いました。
個人的にも鑑賞後に両方をみる意義はちゃんとあったな、と思いましたし。
1本目に少しエピソードを加えるだけで、2本目は映画自体の構成が大きく変わった、どう変わったかというと、
▷1本目『殺人者の記憶法』
→悪意はないけど信頼できない語り部が主人公
▷2本目『殺人者の記憶法:新しい記憶』
→悪意のある信頼できない語り部が主人公
ほんの少し変えただけで、大きく違う映画になる驚き。そのこと自体を楽しむ連作だととらえました。
ただ、それぞれ、単独の作品としての完成度が物足りない部分があって、そこをカバーするためには、もう少し細部で丁寧にストーリーを見せて欲しかった。
でもそうすると、2作品の毛色の違いが目立ってくるので、今度は「2パターンのうち、どっちかクオリティーの高い方だけ発表するべきでは?」と言われても仕方なくなるしなぁ。
2本とも世に出すことに意味がある、としたいなら、今の完成度が精一杯だったのかな?
うーん悩ましい。
言いたいこと、伝わるでしょうか😅
わかりにくい上に、結局ネタバレなレビューになってしまったぞ💦
ちなみに、どっちか選ぶなら私はこっちが好きでした。後味は悪いけど!
以上です!