四木

カツベン!の四木のレビュー・感想・評価

カツベン!(2019年製作の映画)
4.5
カラーの映像で、演者たちが話し、音楽が流れる映画になる前の時代のお話。サイレント映画に説明をつける弁士なる人たちがいたそうです。

人気者の弁士に憧れていた少年が、大人になって、自分も舞台に立ちたいと憧れる……そんな物語。なので、演劇がすきな人たちには刺さるかもしれません。

作中で「写真」と呼ばれていた「映画」に、どんな説明をするのかは弁士たちの力量が問われます。
同じ映像でも、どう説明するかで、印象がまったく変わってしまうところは、落語に近いかも。この時代に生まれていたらきっと、自分はどハマりしていたとおもいます。ナマだからこその空気感がすきだから。

おもっていた以上にギャグ展開で、面白かったです。途中からみんな可愛らしく見えてしまいました。

欲を言えば、ところどころ説明不足のように感じたので、もう少し深掘りしてほしかったです。魅力的な人たちが多いので、なおさら、そう感じました……。
商売敵の娘さんとか特に、良い役で、もうちょっとかき乱してほしかったです。


(以下、観ながら綴った感想)

あとでセリフをつけるから、役者さんは何をしゃべっていてもいい、ってことなのでしょうか……? なんだかシュール……。

こんな狭いところを通れるなんて。子どもの身体って小さいなぁ……と当たり前のことにびっくりしました。

嗚呼、声をあてるのは、おひとりではないのですね。
落語のようにひとりがなんでも語るのかとおもっていました。声優さんに近いのでしょうか。

本当にいい声。おひとりでやってしまう方もいらっしゃるのですねえ。

映像じゃなくて、写真って言うのですね。

え、お友だちじゃなかったのですか? 名前すら知らなかったとは……。

時間の流れが……。

せっかくの才能なのに。もったいないです。

人がいれば、その人に惹かれてくる人たちがいても、ふしぎではないですねえ。写真と人、どっちがメインかわからなくなります。

BGMの調整なんて、基本中の基本じゃないですか……。

えぇ……物語を変えてしまうのって、どうなのでしょう……。

どういう仕組みの家具なんですか?

声が出ないところもそっくりですね。

まさか最初の床が伏線になるとは……。

こんなにドタバタする展開になるとはおもっていませんでした。賑やか。

大人がみんな阿呆。そんなみんなまっすぐに追いかけっこするのですか。


Netflixにて。
2022/08/03
(旧アカウントで記録した日)
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