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カツベン!のいののレビュー・感想・評価

カツベン!(2019年製作の映画)
4.0


周防監督による、映画への恩返し。

映画って娯楽なんだよなぁって、しみじみ思う。みんなが映画館に集って、声をあげて笑ったり、涙をぬぐったり。夢をみたり、冒険したり、恋をしたり。わくわくしたり、ドキドキしたり、ハラハラしたり。時は、1915年と1925年。およそ100年前の設定。映画は、時代の変遷とともに、少しずつ形をかえながら、今に至っている。今も映画があるというそのことに、感謝したい気持ちになった。特に、日本においては、真の意味の「サイレント映画」は存在せず、活動弁士を通して人々は映画を楽しんだ、ということらしい。日本映画の原点を、最大級の敬意や感謝を込めて、エンターテインメントとしてキチンとかたちにしておこうという監督の心意気、確かに受け取りましたぜ。今度キャラメルを少しずつ食べながら映画観てみようっと!


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*1915年と1925年の設定に、電柱が立ってる!電線もある!とか、井上真央さんはモガだな!とか、日本史ーズの一員として萌えました。笑 時代考証もかなりしっかりしているのだろうとお見受けした。 *エンディングの曲は奥田民生。以前、弁士つきでみた映画が、最後に流れた! *映画のなかで上映されるサイレント映画に、周防組のキャストを何人か発見。
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