ふぇりな

来るのふぇりなのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.1
⚠️精神的につらいときは観ないでください!!

周囲で楽しい面白い言われていてずっと気になっていました。確かにかなりエンタメに振り切っていて楽しかったですし、何といっても設定が最高すぎます!ダウナーイケオジでもちょっと頼りない岡田准一!激マブパンク系健気妹の小松菜奈!その姉であり最強の霊能力者松たか子!そして個性豊かな霊能力者たちの中でも強烈にかっこいい柴田理恵!こんなん嫌いなオタクいますか!?ぼくの考えた最強のお化け退治じゃん!?なんて思いました。特にお気に入りは小松菜奈ちゃん演じるマコトちゃんでした。可愛すぎて惚れました…結婚したい…。笑

とはいえ、全部観たうえで好きかというと、正直そこまででもありませんでした…。笑 設定は本当に素晴らしいのですが、それ以外が個人的に微妙でした。
まず一番いやだったのは、観る前から知っていたことですが、胸糞悪い「人間の怖さ」の描写が異常に長いことです。本当に嫌なことばかり起きて悪い方向に転がっていくし、フラストレーションがたまりますし、その割にたいしてスカッともしませんし…ここまでねちねちと描く必要ってあったのかな?と思います。俳優陣の演技は、それだけ心に「来る」(あ、タイトルが…笑)演技ができている点で本当に素晴らしいとは思うのですが、それにしたって長すぎました。でも実際こういう人たちって世の中に一定数いるんだろうなと思うと、余計に鬱々とした気持ちになってしまいました…冒頭に書いたように、精神的にしんどい方は観ないほうがいいと思います。

また、もう一つ微妙だったのは、あまりにもトンチキホラーすぎたことです。笑 こういう作品とは個人的に相性が良くないのを思い出しました。最後のほうとかもうカオスすぎましたし…そこが楽しくていいところでもあると思うのですが、ストーリーが破綻して何もわからない状態になってしまうのはちょっとなと感じました。説明不足だし不親切です。ツッコミながら観るのがベストだと思います。

キャラ設定が素晴らしいだけに、とてももったいないと感じる作品でした。
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